皆さんこんにちは~6月になり、じめじめな季節がやってきましたね。
私は雨が嫌いではないのと、アジサイが綺麗に咲く季節なのでこの季節も好きですが、
北陸特有のじめじめじっとりだけは体力が削られるみたいで慣れません…
さて、今回はクリスチャンのエナジールームである祈り会からのお話です。
毎週水曜日の午前中・夜の祈り会では、賛美、ショートメッセージ、祈りが行われています。
ある日の祈り会で歌われた福音賛美歌40番「父の神の真実」という曲から、
酒井牧師が素敵なメッセージをしてくださいましたので皆さんにもシェアしたいと思います。
この曲は、ビリーグラハム師の伝道会でも好んで歌われていたため、ものすごく有名です
元々の英語の出だしは「Great is Thy faithfulness...」これは、聖書の言葉から取られている文言です。
「あなたの真実は偉大です」という謳い文句です。そして続く「素晴らしい主、その真実は朝ごとに新しい」
さぁ皆さん、このフレーズは、聖書のどこからとられているでしょうか?
歌だから、詩編でしょうか?それとも箴言でしょうか?酒井師は数年前の元旦礼拝でこの箇所を説教したそうです。
正解は………
哀歌です!哀歌と言えば、嘆きの言葉から始まるのですが、その哀歌の3:23節です
エレミヤの嘆きの歌、それが哀歌です。エルサレムが滅んでしまった絶望の中で歌ったのです。
こんな状況だけれど、こんな状況だからこそ、主の憐れみ、希望が必要です、とのエレミヤの言葉です。
このフレーズをとって「Great is Thy faithfulness. あなたの真実は偉大です」という賛美歌が生まれました。
「Faithful」というこの言葉は、日本語だと「信心深い」という意味ですが、神様に向けて使う時、「信心深い神様」では
なにか変ですよね。ですから神様に対しては、「真実な方」と訳すのがよいでしょう。人に対しては「信心深い」。
神様は真実な方という時には、それは決して裏切らない、信頼できる方、約束を果たす方という意味があります
さて、この曲の1番目の歌詞に注目下さい。
「父の神の真実はとこしえまで変わらず、慈しみと憐れみは尽きることがありません」
この歌詞は、ヤコブ1:17から取られています。
ここの聖書個所の言語を直訳すると、「父には移り変わりや影はない」という意味になります。
これは「み言葉の真実」を現しています。
続いて2番の歌詞。「春も秋も夏冬も空の星も太陽も声を合わせ語り合う父の愛の備えを」
これもまた、聖書のあるみ言葉を反映した歌詞です。どこかというと…詩編19編、それから創世記8:22です。
2番目は「自然の恵みの真実」を歌っています。
そして3番目の歌詞。「罪を赦し平安を主は与えて励まし力に満ち祝福にあふれさせてくださる」
これは十字架と復活によって与えられるもの。罪人のゆるし、励ましの為。
「救いの真実」であるということを現しています。
そう、この曲は、神の3つの真実について歌っています。
さて、この曲をつくったのはトーマス・チッソンという無名の人です。
アメリカのケンタッキーで生まれ育ち、子どもの時から体が弱く小学校を卒業してからは学校にも行けず、定職にもつけず、
職を転々とする中で、27歳でイエス様を信じクリスチャンになりました。
その後、献身して神学校に行き、30代で牧師となるのですが、それもまた健康上の問題で長く続けられず、
職を転々とする生活の中で、あるとき、彼は詩を投稿したそうです。その詩がこのGreat is Thy faithfulness でした。
そしてこの詩が、作曲家の目に留まり、曲がつけられ、ムーディー聖書学校にて歌われるようになりました。
そこでこの曲を聞いたビリーグラハムが、自分の伝道会で歌うようになり、この曲は世界に広がっていったので
す。
ですからこの曲はAmazing graiceのように決してドラマチックな体験に基づいて生まれた曲ではありません。
無名の、ごく平凡な人によって生まれたのです。
トーマス自身も「私は体が弱く貧しい暮らしを続けてきた。でもその中で神様の恵み、神様の真実を日々感じ、
慕い、作詞したのです。」と言っています。
何もない平凡な時も、つらく苦しい時も、貧しい時も、病むときも、豊かで満ちているときも、
「神様の真実」というのは決して変わりません。 この真実について知りたい方は是非教会にお越しくださいね。
また、もうこの真実は知っているクリスチャンだ!という方も、是非「祈り会」に来てくださいね