ルカ 21:20-38 - 口語訳聖書54/55年版
20
エルサレムが軍隊に包囲されるのを見たならば、そのときは、その滅亡が近づいたとさとりなさい。
21
そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。市中にいる者は、そこから出て行くがよい。また、いなかにいる者は市内にはいってはいけない。
22
それは、聖書にしるされたすべての事が実現する刑罰の日であるからだ。
23
その日には、身重の女と乳飲み子をもつ女とは、不幸である。地上には大きな苦難があり、この民にはみ怒りが臨み、
24
彼らはつるぎの刃に倒れ、また捕えられて諸国へ引きゆかれるであろう。そしてエルサレムは、異邦人の時期が満ちるまで、彼らに踏みにじられているであろう。
25
また日と月と星とに、しるしが現れるであろう。そして、地上では、諸国民が悩み、海と大波とのとどろきにおじ惑い、
26
人々は世界に起ろうとする事を思い、恐怖と不安で気絶するであろう。もろもろの天体が揺り動かされるからである。
27
そのとき、大いなる力と栄光とをもって、人の子が雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。
28
これらの事が起りはじめたら、身を起し頭をもたげなさい。あなたがたの救が近づいているのだから」。
29
それから一つの譬を話された、「いちじくの木を、またすべての木を見なさい。
30
はや芽を出せば、あなたがたはそれを見て、夏がすでに近いと、自分で気づくのである。
31
このようにあなたがたも、これらの事が起るのを見たなら、神の国が近いのだとさとりなさい。
32
よく聞いておきなさい。これらの事が、ことごとく起るまでは、この時代は滅びることがない。
33
天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は決して滅びることがない。
34
あなたがたが放縦や、泥酔や、世の煩いのために心が鈍っているうちに、思いがけないとき、その日がわなのようにあなたがたを捕えることがないように、よく注意していなさい。
35
その日は地の全面に住むすべての人に臨むのであるから。
36
これらの起ろうとしているすべての事からのがれて、人の子の前に立つことができるように、絶えず目をさまして祈っていなさい」。
37
イエスは昼のあいだは宮で教え、夜には出て行ってオリブという山で夜をすごしておられた。民衆はみな、み教を聞こうとして、いつも朝早く宮に行き、イエスのもとに集まった。
38
民衆はみな、み教を聞こうとして、いつも朝早く宮に行き、イエスのもとに集まった。