マルコ 9:30-37 - 口語訳聖書54/55年版
30
それから彼らはそこを立ち去り、ガリラヤをとおって行ったが、イエスは人に気づかれるのを好まれなかった。
31
それは、イエスが弟子たちに教えて、「人の子は人々の手にわたされ、彼らに殺され、殺されてから三日の後によみがえるであろう」と言っておられたからである。
32
しかし、彼らはイエスの言われたことを悟らず、また尋ねるのを恐れていた。
33
それから彼らはカペナウムにきた。そして家におられるとき、イエスは弟子たちに尋ねられた、「あなたがたは途中で何を論じていたのか」。
34
彼らは黙っていた。それは途中で、だれが一ばん偉いかと、互に論じ合っていたからである。
35
そこで、イエスはすわって十二弟子を呼び、そして言われた、「だれでも一ばん先になろうと思うならば、一ばんあとになり、みんなに仕える者とならねばならない」。
36
そして、ひとりの幼な子をとりあげて、彼らのまん中に立たせ、それを抱いて言われた。
37
「だれでも、このような幼な子のひとりを、わたしの名のゆえに受けいれる者は、わたしを受けいれるのである。そして、わたしを受けいれる者は、わたしを受けいれるのではなく、わたしをおつかわしになったかたを受けいれるのである」。