創世記 21:22-34 - 口語訳聖書54/55年版
22
そのころアビメレクとその軍勢の長ピコルはアブラハムに言った、「あなたが何事をなさっても、神はあなたと共におられる。
23
それゆえ、今ここでわたしをも、わたしの子をも、孫をも欺かないと、神をさしてわたしに誓ってください。わたしがあなたに親切にしたように、あなたもわたしと、このあなたの寄留の地とに、しなければなりません」。
24
アブラハムは言った、「わたしは誓います」。
25
アブラハムはアビメレクの家来たちが、水の井戸を奪い取ったことについてアビメルクを責めた。
26
しかしアビメレクは言った、「だれがこの事をしたかわたしは知りません。あなたもわたしに告げたことはなく、わたしもきょうまで聞きませんでした」。
27
そこでアブラハムは羊と牛とを取ってアビメレクに与え、ふたりは契約を結んだ。
28
アブラハムが雌の小羊七頭を分けて置いたところ、
29
アビメレクはアブラハムに言った、「あなたがこれらの雌の小羊七頭を分けて置いたのは、なんのためですか」。
30
アブラハムは言った、「あなたはわたしの手からこれらの雌の小羊七頭を受け取って、わたしがこの井戸を掘ったことの証拠としてください」。
31
これによってその所をベエルシバと名づけた。彼らがふたりそこで誓いをしたからである。
32
このように彼らはベエルシバで契約を結び、アビメレクとその軍勢の長ピコルは立ってペリシテの地に帰った。
33
アブラハムはベエルシバに一本のぎょりゅうの木を植え、その所で永遠の神、主の名を呼んだ。こうしてアブラハムは長い間ペリシテびとの地にとどまった。
34
こうしてアブラハムは長い間ペリシテびとの地にとどまった。